2008年03月31日

かわの漁師



浜名湖の水は塩からい。

かって遠江国(遠淡海)の国名の由来となったように、文字どおりの淡水湖であったが、室町時代に起こった大津波のために、遠州灘と直接つながってしまった。

江戸時代の初め頃には、西岸の入出村から、徳川家康に「鯉」や「鮒」を献上していたといわれるが、次第に海水化が進み、現在では生息する魚類も海とほとんど変わりがなくなっている。

しかし、湖岸の人々は、浜名湖のことを「かわ」と呼んでおり、かわの漁師は海に出て操業することはない。


 浜名湖といえば、ウナギが名高い。

江戸時代にもすでに東海道、新居の名物としてあげられる。だが、これは天然もののウナギであった。ウナギの養殖は明治中期に舞阪において初めて成功し、周辺で盛んであった製糸工場から出てくる、蚕のさなぎを餌にして大いに発展していく。

養鰻池は、かわを囲いこんで作る川池と、陸地を掘ってつくる堀池とがあるが、いずれも豊富な湧き水を利用した淡水池であり、厳密にいえば浜名湖そのものの中で飼われていた訳でない。

養殖が盛んになってからは、稚魚(メッコ)をとる仕事も、かわ漁師の大きな収入源となっている。尚、餌は昭和期には、いわし、さんま、にしん等に変わっている。



 そして現在は・・・・・。


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Posted by 鷲津商店街 at 08:00 │コラム

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