2010年05月05日

無題

浜松は、凧まつりの真っ最中!弊店は、4月決算で棚卸の真っ最中?
 たな卸しはスタッフがやってくれるので、小生は事務所の「整理整頓?」の真っ只中。
 書棚を整理していたら、初代「滴塾」塾頭であった、船井総研取締役の三上さんから頂いた「サ-ビスで勝つ!」なる本がひょっこり現れた。
 2004年9月、2005年4月の2回読んだ形跡があった。思わず懐かしくまた読み耽った。初版が1997年なのに、今の時代にもピッタリマッチした内容が新鮮だった。
 商人(あきんど)として今の自分自身をおおいに反省させられた。ぜひ商店街の皆にも読んで欲しい一冊である。
 
 特に、印象に残った一部分を紹介させて貰う。

    『凡事徹底というサ-ビスはやはり基本中の基本』  P161~

 ものは必ず汚れます。仕事のミスは必ず発生します。ですから、いかにそのミスを少なくするか、ということを考えなければなりません。
コンビニエンスストアの品切れは、大きな失点です。
なぜなら、八割以上の人が「すぐ使いたい」と思って買いに来ているからです。いま醤油がない事に気が付いた、いまカップヌ-ドルが食べたい、いま弁当が食べたい、そういうお客様を相手に商品を売っているコンビニで、品切れというのは、最悪です。
「うっかりさん」のために存在している店が、その「うっかり」のニ-ズに応えられなかったら、これは大変なことなのです。
 この場合、どうすればいいのでしょうか。品切れをなくすのに極力努めることは当然としても、万が一、品切れが起きた場合(起きるに決まっているんです)、代替商品を用意するか、さもなくば競争相手の店から買ってきて補充する。そこまでやるべきです。
 競争相手の店から買ってくるということは、たぶん同じ値段でしょうから粗利はゼロです。しかし大損はしません。ただ、買いに行く労力がかかるし、相手の売上に貢献して、向こうを儲けさせますね。
けれどもコンビニの品切れというのは、それぐらいの覚悟が必要です。品切れさせない努力、まさに凡事が大切なのです。


内容は少し違いますが、
 小生が、稼業を継いだ23歳のころ、世間ではキリンラガ-ビ-ルが売れに売れ、生産が追いつかずメ-カ-の出荷規制で、毎日品切れの連続の時代でした。入荷してもその日の内に完売状態で、お客様にもご迷惑をかけていました。他社のビ-ルは潤沢にありキリンの注文をいただいたお客様に他社のビ-ルを届けようとした時、祖父からえらい剣幕で叱られました。
「お客様から注文を受けた商品をなぜ、代替品で届けるのだ。店に無かったら自分で買いに行って来て届けろ。」と・・・・・
豊橋・浜松の酒屋さんを走り回り、キリンラガ-ビ-ルを確保しに走りました。もちろん小売価格ですから、儲けはゼロ。ガソリン代がかかるし遊ぶ時間も無し。
どこでも売れていた商品ですから、皆さんいい顔はしてくれず、辛い思いをしました。祖父の言わんとしたことは、お客様との約束はどんなことがあっても履行しろ。それが商人(あきんど)だ。
明治の商人の心意気は凄いとの思い出があります。

 共通するのは、難しく考えずに「当たり前の事を、当たり前にやる」。このことは時代が変わっても商売に取り組む姿は変わらないということなんですね。


 三上元塾頭は、売り場が元気かどうかを知るためには「元気度チェック」という事を提唱しています。それは 次回のお楽しみ!?


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Posted by 鷲津商店街 at 18:29 │コラム

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