2010年06月16日

苦情処理


凡時徹底ができなくて、万が一ミスや苦情が発生した場合、その対策を考えなければなりません。

お客様からの苦情に対しては、「すぐ行く」、「相手の期待を超えた対応をする」。これによって、災い転じて福となすこともできるわけです。期待を超えた行動をすれば、98%の人が固定客となることを、ノ-ドストロ-ムが教えてくれています。

ある百貨店がチラシ広告で、背広を「先着百名様に限り、一着1,000円」と打ってしまった。本当は「一着10,000円」としたかったのを、書き間違えてしまったのです。背広が一着1,000円なら、何百人もの人がくるかもしれません。このリカバリ-をどうするかです。
実はこの百貨店は、これで評判を取ったらしいです。どうしたかというと、まず広告どうりに、1,000円で百着分売ることにしました。そして次には、10,000円の背広を三百着用意したのです。
「本当は10,000円と書きたかったところを、間違えて1,000円にしてしまいました。だから何百人も並んでしまいました。そこで、元々考えていた10,000円の商品を3倍用意しました」。
これでその百貨店は、信用を繋ぎ止めることに成功したのだそうです。
 1,000円の背広を百着用意するのは当たり前です。チラシで約束したのですから。しかし、さらに三百着を用意するということは、百一番目からうしろに並んでいる人達を、ただ帰したのでは申し訳ないという具体的な行動です。

こういうリカバリ-をしてミスに対応していく、これが苦情処理の秘訣ではないかと思います。

                    三上 元 著「サ-ビスで勝つ」より  


Posted by 鷲津商店街 at 07:46コラム