2009年01月01日

新年のご挨拶

 明けまして おめでとうございます。
  日頃は、鷲津商店街をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

 いま、世の中は「迷走の時代」に突入したといわれています。急激な変革からくる需要の低迷など、まさに冬を、時に吹雪の夜を連想させる暗い話題に事かきません。ことに、商業者にとって、、暗くて寒い、長い冬です。

 私事で失礼ですが、若い頃、逆境にあった私に、商いの師匠、小嶋和四郎さんが、「冬来たりなば、春遠からじ」 と色紙に書いて励まして下さったことを想い出します。
 では、その春を、本当に明るく楽しい春として迎えるには、どんな努力をしたらよいのでしょうか。

 私たちを取り巻く社会が、自由経済社会であることは、喜ばしいことであり、公正な競争が進歩を生み出すことも当然です。
商人として、やり甲斐のある社会体制です。

 しかし、ゼロサム時代といわれる需要低迷の昨今、私たちは「フェア・トレ-ド」だけを考えればよいのでしょうか。
限られた丼鉢の飯を、誰れかが汚く食い荒らせば、他の人の量だけでなく質にまでも被害を受けます。悪質な廉売問題がそれです。

 「ジャパン・アズ・ナンバ-ワン」の著者、エズラ・F・ヴォ-ケルは 絶え間ない話し合いと相互理解への努力によって、合意に到達することの重要さを、経済環境変化への順応性をもつ道として示して います。 分かち合いの心です。

 いまの私たちをとりまく時代、いかに質をおとさずに生き残るかの課題は、「フェア・トレ-ド」プラス「フェア・シェア」だと思います。
それは、チエとマゴコロによる勝負をもって、かちとることができると信じます。

ところで、この「チエとマゴコロ」による勝負が、観念的なスロ-ガンに終わっては、意味がありません。
 それは、普段における不断の実行努力によってのみ、裏付けられ、効果を上げます。その実行努力が、ウデ、ワザとして身につけば、すなわちチカラとしてものをいいます。
 いうなれば、それは基本を大切に、着実に行なうことです。”当たり前のことを当たり前”にやることだと思います。これが冬に耐えて春を迎える、というよりも一日も早く春がやってくるようにするための課題です。

 チエとマゴコロで、着実な実行努力をすることを、今年の課題と致したいと存じます。
新しい年のはじめの覚悟を申し上げました。
いっそうのご愛顧、ご指導、ご鞭撻を下さいますよう、お願い申し上げます。

       2009年 元旦                       湖西市鷲津商店街協同組合
                                         理事長  土屋 政己


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