2008年12月23日

ふるさと 12月

「雑感」

 アメリカIBMのト-マス・J・ワトソンJrは「働く者は野鴨たれ」と強調していたという。
鴨は渡り鳥で、わが国にも毎年渡ってくるが、この野鴨に餌付けをすると渡らなくなり、そのうち太り過ぎて飛べなくなってしまうという。
 多くの企業は長年の保護の下で飛べない鴨になった。しかしいまさら飛べというのは酷である。というようなことから相変わらず餌付けが
行なわれている。
 餌付けまあいいとしよう。だがそれが当然だと思ってはいないか・・・・・。その馴れが鼻持ちならない。
馴れの中には反省がない。自分の会社がなぜ苦しくなったのか? 不振の多くの企業は、原因はすべて行政にあり、有力対抗者の
進出にあると考えたがる。 そうではない。
 企業の盛衰はすべて最高責任者の責任である。不振の原因を外部要因に求め、そこへ責任転嫁しよとするのは自分の責任を
自覚しないからであり、それでは企業倒産は当然起こり得る。
 馴れるとこの自分の責任がわからなくなる。馴れるほうは自分が見えなくなっているが、馴れられるほうは、ほどほどにしてもらわないと
かえって厭になる。
餌付けをしても野性味が失われては面白くないのである。
 では、野性味とは何か? 純粋さを失わないことであろうか?

 我が家の犬は5匹いる。犬の中の一匹は撫でてやろうとすると、すっと逃げていく。餌をねだりに来ることもない。何とか手なずけようと
毎日ご機嫌を取っているがどうにも、ある距離以上関係は深まらない。それでいて、結局ほかの馴れきった犬どもより、いいものに
ありついている。

 人間関係も、企業の関係も、これと似たようなものかも知れない。馴れもほどほどに、ということであろう。
 餌付けも同じである。
  さて、餌付けとは何をさすのか?
 これはそれぞれ考えてもらうほかない。                                    


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