2012年01月01日

新年のご挨拶 2012年

新年のご挨拶 2012年

新年 あけまして おめでとうございます。
新しい春を 心からお慶び申し上げ、今年も 旧に倍してのお引き立てを 願いあげます。


天の時 地の利 人の和

孟子曰、天時不如地利、地利不如人和 (中国古典「孟子」より
「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず。」



古くから言われるこの訓は、今の時代にこそ貴重な指針です。
重要とされる「天の時」も「地の利」には及ばない、その地の利も「人の和」には及ばない、という孟子の言葉は、大変革の波にもまれる私たちの商店街に、
一筋の光を示してくれます。

たとえ「天の時」つまり時代の流れには恵まれなくても、地域に住む人々、消費者に <より近い立場> の私どもには、文字通りの「地の利」があります。
そして、それにも勝る「人の和」を、私たちは育て築くことができます。この人の和の「力」こそ、ネットワ-キングであると思います。


人の和による、変化への適応と挑戦


ネットワ-クとは、情報網のことだけではありません。
「人と人のご縁」を中心に、仕事、物、金と、それらに関する情報が、目的に向って働くことを「ネットワ-キング」と称します。
3月の震災後における、全国の皆さんが被災地への支援をされて続けていることこそ、象徴的な例です。
組合も、4月のイベント参加費を被災地への支援募金として、全員の了解のもとに早速に届けました。
このすばらしい自発的志向の活力を事業経営の場に生かせないものか、環境激変への適応のための力にできないものだろうか、と考えます。


志(こころざし)を同じくして行動する


VC(ボランタリ-チェ-ン)について、初めて知ったのは約35年前、これこそ日本の流通業界の未来の姿だと感動したことでした。
しかし、自主性を尊重する共存共栄が必ずしも形成されないことは、長い間疑問でした。
慾と道連れの商売での道では、理想を掲げ志を同じくしても、日頃の行動について相互の「権利と義務」を明確にしておかないと、目前の利害が相反したときには統一行動が乱れます。それに加えて、日本の社会に多く見られる「甘えの構造」で、義務を忘れた自己主張に走りやすいのが現実です。
自主的な連帯行動には、はっきりした趣旨・目的と、それに沿った方法・行動を、取り決めごと(ル-ル)と仕組み(システム)に示して、自他共に確認し相互に規制する必要があります。欧米のような契約社会ではなくて「情緒と馴れ合い」で取引してきた、私たち商店には中々なじめぬことではあります。


取引から取組み


「相依共生」には、相互に理解し確認し合った「ル-ルとシステム」が必要不可欠です。小売業の構造改善事業に示す所の「取引制度の改善」とは、このことにほかなりません。
これでの私たち小売業界は、何と不条理な「甘え」と「けじめの無さ」による不正常な取引を続けてきたことでしょうか。
いまや一日も早く、取引の正常化、まともな営業行為へと動き出すことが急がれます。私たちの後から来る人々のためにも、これは「百年の大計ににして愁眉の急」の課題です。

従来の「取引き」感覚を脱ぎ捨てて、新しい「取組み」姿勢をもつことが、差し迫られる今年の課題です。

 新しい年の初めに、改めて相依共生を願い、人の和によるネットワ-キングを求めて、あえて所信を述べさせて頂きました。
組合の事業と、組合各商店にいっそうのご愛顧とご鞭撻を願いあげます。


  平成24年元旦
                              湖西市鷲津商店街協同組合
                               理事長  土屋 政己



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