2008年03月12日
二休み。
究極の酒・マッカリの味
「君たちはいま、トリスや焼酎を喜んで飲んでいるが、長い目で見ると、低アルコ-ルの時代が来る。」
敗戦から間もない焼酎派学生時代、醸造学原論の講義で坂口謹一郎教授がおっしゃった時、私達はポカンとしていた。
酒造学講座冒頭で「桶と樽の違いがわかるか?」とクイズを出された山田正一先生(当時・国税庁醸造試験所長)が、濁酒と清酒の差異を例えて
「味噌汁をろ紙でこして飲んで見給え。その口ざわりが味に大きく影響することがわかる。」と教示されたのも面白い。
大学院の研究室で師事した、微生物利用学の朝井勇宜教授は、果実酒に興味をもつ私に
「ワインのことなら、穂積忠彦君に教えてもらうとよい」と3年先輩の穂積さんの存在(当時・国税庁鑑定官)を教えてくださった。
その穂積先輩は、白ワインのさわやかな酸の味を、これからの日本人の嗜好として、啓示されている。
その頃、日本人は炭酸ガス飲料に馴染まず、サイダ-やラムネが飲まれていたに過ぎない。その後の果汁ガス飲料の伸長と、加えて
ビ-ルの普及、予想もしなかった売れ行きは、新しい味覚の実態を示唆している。
以来40年、改めて思い返し、落語の三題噺ならぬ四題噺 - 低アルコ-ル・濁り酒の舌ざわり・さわやかな酸の味そして二酸化炭素ガス・・・・・この究極の味を備える酒を求めてみた。
答えは「マッカリ」すなわち朝鮮濁酒だ。肉料理とくに焼肉にはうってつけだ。ビ-ルほど腹が張らず、清酒のように酔いすぎず、そして
口中さわやかである。但し何よりの難点は、いま日本では簡単に手に入らぬこと。
そこで「マッカリもどき」を紹介する。
ビ-ルのコップに、無糖ポッカレモンを半フィンガ-(約15cc)、そこへ知多の銘酒・雪山にごり酒をコップの半分まで入れ、よく冷やした
サントリ-・ソ-ダ(スクリュ-・キャップなのがよい)を注いで満たせば、「究極の酒マッカリ」そっくりの美味しい酒(アルコ-ル約7%)が
出来上がる。ニンニクと唐辛子のきいた焼肉に相性ピッタリだ。
「酒在湖西」大津屋さんに材料もノウハウも完備。あなたのよき指南役をつとめてくれる。
*我が恩師 故小嶋和四郎氏より90年新春に寄稿いただいた文章です。
Posted by 鷲津商店街 at 08:00
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