一つ目小僧の国に来て

鷲津商店街

2009年06月28日 21:08

一つ目小僧の国に来て
 

江戸時代の話である。ある男が見世物にしようと思い、一つ目小僧が住む島にわたったが、反対に
自分がつかまえられて、見世物にされてしまったと言う。
 人間には目が二つあるのが正常だが、二つ目のほうが異常と思われる国もあるのだ。
商工会長を引き受けてはや五年、一つ目小僧の国の檻の中から、外を眺めての感想を一つ、二つ・・・・・。

 □ ビナイン・ネグレクト(優雅なるサボ)。
    仕事をやってもやらなくても、上役の命令を聞こうが聞くまいが、給料はみんなかわらない。
    これで「働け」は無理なこと。

 □ インプットしてもアウトプットなし。
    (商工会、レポ-トつくれば終わりなり)
    予算づけ、先進地視察、コンサルタントにレポ-トつくらせて、ハイ、終わり!。

 □ なんでも他人が悪いのさ。
    ス-パ-が悪い、人口減が悪い、税務申告が遅れるのは会員が悪い、・・・・・自分の責任で考えなければ
    何も解決しないのに・・・・・。

 □ 会議はいつも十五分遅れ。
    時間を大切にしないでよく商売ができるものだ。現代こそ「時は金なり」なのに・・・・・。

 □ 机の上は雑然としている方が、よく仕事ができるとカン違いしている。
    5S、5S、何よりも5Sから・・・・・。

   五月二十日には実務研修第一号の調印式。
   地区連絡協議会長、各商工会長出席のもとでの大セレモニ-、たった一人の人事異動にこの大騒ぎ、二つ目小僧の国に   なるのが何時の日か?
                                                 著: 都留 仁 


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