2014年05月21日

第46回 通常総会挨拶

 



  第46回通常総会挨拶

本日は大変お忙しい中、来賓の皆様方には第46回通常総会に
ご出席を賜りありがとうございます。日頃は、当組合に対し温かいご支援、ご協力をいただいております事を、組合員を代表しましてお礼申し上げます。
 国の景気回復策も順調に進んでいるとの報道も、現場には実感として
伝わってこないのが私どもの置かれた環境であるように思います。
しかし、その様な環境が組合員に対し大いなる危機感を醸成し、自店の
あり方を再度見つめ直す行動が見られるようになりました。
それは、中小企業団体中央会、商店街支援センターの研修に、若手の組合員が積極的に参加し、自己研鑽に励んでくれたことです。
そして自分の店の今後を真剣に考え「変えよう、変わろう」と今できることの実践をし、明らかに店舗の顔に変化が見られるようになりました。

地域の様々な団体との協力したイベントへの参加から、多くのお客様との接点が見出せた年でもありました。その出会いを更なる商機と捉え積極的に行動を起こした組合員さんはそれなりの成果を上げています。

この時期、再三申し上げてきましたが「まず行動ありきの決断」が必要であると考えます。
震災で、私たちは物事を自分の皮膚感覚で選び出す時代になったと思います。震災の停電、節電で、消費者は今までの無駄遣いに気がついた。
主婦の皆さんは、節約して合理的に生きようとしています。大量消費文明は、原発問題とともに終わりつつあります。
「消費は美徳」は、今や危険思想にすらなりました。地球への影響を意識せずに消費することは、浪費に近いと考えられるようになったのではないでしょうか。地熱や風力や太陽光などのエネルギ-を意識することで、日本の方向性が、かすかに浮かんでくる。企業も、明らかに縮小均衡になる中で、役割をはたせるようにならなければならない。そういう時代に入っていると思います。

「三河ぎっとう」の血を引く湖西の商人(あきんど)の忍耐強く従順な性格は伝統的な美学です。必死になって生きていこうと我慢する強さは、周辺からも称賛されています。私たちは被災地の人たちが見せた美徳を評価できなければ、発言も事業も成り立たなくなるのではないでしょうか。

その美徳が商人(あきんど)の長所だとみられるようになったとき、新しい街づくりの精神に支柱が入るのだと思います。

組合は次年度も、行政の支援事業や地域の要望を積極的に受け入れ前向きに進みます。
事業を進める中で、やっぱり組合に入っていれば良かったと言われるような組織になる事が今後の課題であると考えます。
昨年同様、組合員の心を一つにして、着実に実行努力することを、新年度の課題にしたいと存じます。
終わりにあたり、本日の総会での慎重な審議をお願いし、簡単ではありますが、理事長の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。

平成26年5月21日
                           湖西市鷲津商店街協同組合
                              理事長  土屋 政己  


Posted by 鷲津商店街 at 15:00理事長 挨拶

2013年05月22日

第45回通常総会挨拶




第45回通常総会挨拶
本日は大変お忙しい中、三上市長様はじめ来賓の皆様方には
第45回通常総会にご出席を賜りありがとうございます。日頃は、当組合に対し温かいご支援、ご協力をいただいております事を、組合員を代表しましてお礼申し上げます。
東日本大震災後の復興過程で、私たちの日常生活において物の見方・考え方および価値感におおきな変化が出てきました。
自身の生活は自分で創造し守らなければいけない。具体的には、車一つをとっても、エコで燃費の良い車にしよう。環境にも優しいが、財布にも優しい。言い換えれば自分の生活は自分守るという意識が高まったことです。
世の中の流れに沿って生きるのが商人(あきんど)の生業(なりわい)を意識しつつも、組合員の皆さんには以前から申しております様に、街(まち)のコアになる為の行動を興し、地域貢献をする事が求められていると思います。市内で最初に法人格を取得した商人(あきんど)集団として是非この鷲津を市の中心に育てる知恵を創造していきましょう。 
 あわせて何時来るか判らない震災に対し東日本の被災を対岸の火事と考えずに、日々の生活を再度充分見直し有事の際に備えましょう。

さて
昨年度の組合事業は、皆さんのご協力をいただき計画通りの事業は実施できました。
「御用聞きハイタック」を立ち上げて3年目になります。昔から3日3月3年がコト興しの節目といわれています。今年度は、この事業を組合の基幹事業として成立できるかが重要な年です。
行動するということは、身ぶりや言葉によって、外部世界を自発的に変えることです。
難しい業界条件や環境変化を、受身で考えて悩み続けたり、世間の言う自助努力の四文字を唱えているだけでは、のぞみも救いもやってきません。
 まず、自分達の頭で考え、自分達の口で発言し、自分達の手足で行動することから始めたいと思います。
それは、組合の仲間と志を一つにして行動することで道が開けます。
終わりにあたり、本日の総会での慎重な審議をお願いし、簡単ではありますが、理事長の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。
平成25年5月22日
  


Posted by 鷲津商店街 at 15:26理事長 挨拶

2012年06月29日

第44回通常総会挨拶

第44回通常総会挨拶

本日は大変お忙しい中、三上市長様はじめ来賓の皆様方には
第44回通常総会にご出席を賜りありがとうございます。日頃は、当組合に対し温かいご支援、
ご協力をいただいております事を、組合員を代表しましてお礼申し上げます。

昨年3月の東日本大震災以後、私たちの生活において物の見方・考え方におおきな変化が出てきました。世の中の流れに沿って生きるのが商人(あきんど)の生業(なりわい)を意識しつつも、組合員の皆さんには以前から申しております様に、街(まち)のコアになる為の行動を興し、地域貢献をする事が求められていると思います。市内唯一の法人格を持った商人(あきんど)集団として是非この鷲津を市の中心に育てていきましょう。 
 あわせて何時来るか判らない震災に対し東日本の被災を対岸の火事と考えずに、日々の生活を再度充分見直し有事の際に備えましょう。

 さて、昨年度の組合事業は、皆さんのご協力をいただき計画通りの事業は実施できました。その内容に関しては反省することが多いのも事実ですが、
昨年度の課題「初めに行動があった・・・。」を役員の皆さんが実践していただいた事が大きな収穫となりました。
「御用聞きハイタック」の立ち上げがその成果です。
今後は、この事業を組合の基幹事業として邁進することが必要です。
行動するということは、身ぶりや言葉によって、外部世界を自発的に変えることです。
難しい業界条件や環境変化を、受身で考えて悩み続けたり、世間の言う自助努力の四文字を唱えているだけでは、のぞみも救いもやってきません。
まず、自分達の頭で考え、自分達の口で発言し、自分達の手足で行動することから始めたいと思います。
それは、組合の仲間と志を一つにして行動することで道が開けます。

終わりにあたり、本日の総会での慎重な審議をお願いし、簡単ではありますが、理事長の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。

平成24年5月23日
                           湖西市鷲津商店街協同組合
                              理事長  土屋 政己
  


Posted by 鷲津商店街 at 12:51理事長 挨拶

2012年01月01日

新年のご挨拶 2012年

新年のご挨拶 2012年

新年 あけまして おめでとうございます。
新しい春を 心からお慶び申し上げ、今年も 旧に倍してのお引き立てを 願いあげます。


天の時 地の利 人の和

孟子曰、天時不如地利、地利不如人和 (中国古典「孟子」より
「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず。」



古くから言われるこの訓は、今の時代にこそ貴重な指針です。
重要とされる「天の時」も「地の利」には及ばない、その地の利も「人の和」には及ばない、という孟子の言葉は、大変革の波にもまれる私たちの商店街に、
一筋の光を示してくれます。

たとえ「天の時」つまり時代の流れには恵まれなくても、地域に住む人々、消費者に <より近い立場> の私どもには、文字通りの「地の利」があります。
そして、それにも勝る「人の和」を、私たちは育て築くことができます。この人の和の「力」こそ、ネットワ-キングであると思います。


人の和による、変化への適応と挑戦


ネットワ-クとは、情報網のことだけではありません。
「人と人のご縁」を中心に、仕事、物、金と、それらに関する情報が、目的に向って働くことを「ネットワ-キング」と称します。
3月の震災後における、全国の皆さんが被災地への支援をされて続けていることこそ、象徴的な例です。
組合も、4月のイベント参加費を被災地への支援募金として、全員の了解のもとに早速に届けました。
このすばらしい自発的志向の活力を事業経営の場に生かせないものか、環境激変への適応のための力にできないものだろうか、と考えます。


志(こころざし)を同じくして行動する


VC(ボランタリ-チェ-ン)について、初めて知ったのは約35年前、これこそ日本の流通業界の未来の姿だと感動したことでした。
しかし、自主性を尊重する共存共栄が必ずしも形成されないことは、長い間疑問でした。
慾と道連れの商売での道では、理想を掲げ志を同じくしても、日頃の行動について相互の「権利と義務」を明確にしておかないと、目前の利害が相反したときには統一行動が乱れます。それに加えて、日本の社会に多く見られる「甘えの構造」で、義務を忘れた自己主張に走りやすいのが現実です。
自主的な連帯行動には、はっきりした趣旨・目的と、それに沿った方法・行動を、取り決めごと(ル-ル)と仕組み(システム)に示して、自他共に確認し相互に規制する必要があります。欧米のような契約社会ではなくて「情緒と馴れ合い」で取引してきた、私たち商店には中々なじめぬことではあります。


取引から取組み


「相依共生」には、相互に理解し確認し合った「ル-ルとシステム」が必要不可欠です。小売業の構造改善事業に示す所の「取引制度の改善」とは、このことにほかなりません。
これでの私たち小売業界は、何と不条理な「甘え」と「けじめの無さ」による不正常な取引を続けてきたことでしょうか。
いまや一日も早く、取引の正常化、まともな営業行為へと動き出すことが急がれます。私たちの後から来る人々のためにも、これは「百年の大計ににして愁眉の急」の課題です。

従来の「取引き」感覚を脱ぎ捨てて、新しい「取組み」姿勢をもつことが、差し迫られる今年の課題です。

 新しい年の初めに、改めて相依共生を願い、人の和によるネットワ-キングを求めて、あえて所信を述べさせて頂きました。
組合の事業と、組合各商店にいっそうのご愛顧とご鞭撻を願いあげます。


  平成24年元旦
                              湖西市鷲津商店街協同組合
                               理事長  土屋 政己

  


Posted by 鷲津商店街 at 00:01理事長 挨拶

2011年05月18日

第43回通常総会挨拶



第43回通常総会挨拶

「本日は大変お忙しい中、三上市長様はじめ来賓の皆様方には
第43回通常総会にご出席を賜り厚くお礼申し上げます。日頃は、当組合に対しご支援
ご協力をいただいております事を、組合員を代表しまして重ねてお礼申し上げます」

湖西市は、昨年3月23日に、新居町との合併をし「新湖西市」と生まれ変わり1年余を
経過しました。新湖西市としての、最初の県・市会議員選挙も済み、私たちの代弁者である市民の代表が選出されました。
 市当局も更なる街の一体感を醸成する好機と捉え、官民一体となって難局を打開する行動を興しています。
組合には以前から申しております様に、市のコアになる為の行動を興し、地域貢献をする事が求められていると思います。市内唯一の法人格を持った商人(あきんど)集団
として是非この地を新市の中心に育てて生きましょう。
 
 さて、3月11日の東日本大震災では、尊い多くの犠牲者をだす未曾有の災害が私たちの国土を襲いました。被害にあわれた皆さんには衷心よりお見舞い申し上げます。
組合も小額ですが、被災地の皆さんに義捐金を送らせていただき、早期の復旧を願うものです。
私たちの郷土も30数年前から、東海地震の予見がされていますが、今回の被災を対岸の火事と考えずに、日々の生活を再度充分見直し、有事の際に備えましょう。
総会後に、「震災講和」を消防署山本警防係長の現地での救援体験を交えての話を予定しておりますので、是非聞いて参考にしていただければと思います。

昨年度の組合事業は、皆さんの絶大なるご協力をいただき計画通りの事業は実施できました。しかし、その内容は必ずしも好結果とは言えませんでした。役員は本当に頑張ってくれたにも関わらず成果の出なかったのは、代表理事である私の力量不足と反省をするとともにお詫び申し上げます。
昨年、やっと赤字体質からの脱却をしたのも束の間、今期は大幅な赤字に転落しました。
原因は、月ぎめ駐車場の不振が最大の原因です。当初、組合員の皆さんの要望が強かった事で月ぎめ駐車場を確保してきましたが、昨年その利用率が急激に減少したことと、周辺に優れた駐車場が出来たことでした。今年は、余剰駐車場の返還をし、採算ラインを確保します。

昨年度事業のトピックスは、滴塾塾頭を中心に、新たなるビジネス・チャンスを創造する取り組みが出来たことです。買物代行「御用聞きハイタック」の展開です。
現在、市の受託事業で行っている「配食事業」のお客様を中心に、買物に不便をきたしている皆さんへの買物代行サービスです。多くの組合員の皆さんの参加をお願いし、
この事業の成功を期するものです。

  本年初頭に、「始めに行動があった・・・・・」を新年の課題にしました。
行動するということは、身ぶりや言葉によって、外部世界を自発的に変えることです。
難しい業界条件や環境変化を、受身で考えて悩み続けたり、世間の言う自助努力の
四文字を唱えているだけでは、のぞみも救いもやってきません。
 まず、自分の頭で考え、自分の口で発言し、自分の手足で行動することから始めたいと思います。
 自らの商売は・・・・・自らの責任において考えて、「豊なる存続」への道を積極的に
求めたいのです。そのためには、何をどのようにしたら良いのでしょうか。
 それは、組合の仲間と志を一つにして行動することで道が開けます。

地縁・血縁からはじまり、義理・人情・侘び・寂びをわきまえ
「当たり前のことを、当たり前にやり、地域の人たちと喜びも悲しみも共有する商売」で、
地域に貢献できる生き方が出来れば素晴らしいと考えます。

終わりにあたり、本日の総会での慎重な審議をお願いし、理事長の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。


平成23年5月18日

                  湖西市鷲津商店街協同組合
                  理事長  土屋 政己
  


Posted by 鷲津商店街 at 14:00理事長 挨拶

2011年05月06日

「消費は美徳」・・・今や危険思想

「消費は美徳」・・・今や危険思想
千年に一度と言われている、東日本大震災で危機に見舞われた日本を憂うメッセ-ジが、巷を席巻している。そんな時、新聞の1面に辻井喬氏の表題の記事が目に留まった。
その記事をそのままPCに打込み、自分なりに再度、脳に叩き込んでみる。
○1960年代以降、日本人の生き方は「とにかく豊になろう」でしたね。・・・
中略・・・。
 豊かさを目指した消費市場に支えられてきた国の形をつくりかえる。私たちは根本的問題に直面しています。国主導で産業を発達させる時代はもう終わっています。
確かに復興しなければいけませんよ。でも、テレビ広告に出てくる「がんばろう日本」とか、「日本は強い国」だけで大丈夫でしょうか。この言い方は敗戦の後、60年前の国家イメ-ジと差がない。これからは今までの日本と違うものをつくらなければならないのに、昔のままではまずいのではないでしょうか。
 震災で、私たちは物事を自分の皮膚感覚で選び出す時代に入らされたと思います。震災後の停電、節電で、消費者は今までの無駄遣いに気付いた。主婦たちは、節約して合理的に生きようとしている。大量消費文明は、原発問題とともに終わりつつある。
「消費は美徳」は、今や危険思想にすらなりましたね。
地球への影響を意識せず消費することは、浪費に近いと考えられるようになりました。
地熱や風力などのエネルギ-を意識することで、日本の方向性が、かすかに浮かんでくる。
企業も、明らかに縮小均衡になる中で、役割を果たせるようにならなければならない。
そういう時代に入っていると思います。
 僕は今、日本には心の豊かさと伝統の再評価が必要だと思っています。
今までの日本人は、忍耐強く従順だから、だめなんだと言われ、僕も内心そう思っていました。でも、それは日本人の伝統的な美徳でした。僕はそのことに気付き反省しています。
 被災地の人たちが、必死になって生きようと我慢する強さは、海外からも称賛されています。私たちは、被災地の人たちの苦労と生き方に学ばなければならない。被災地の人たちが見せた美徳を評価できなければ、言論も企業も成り立たなくなるのではないでしょうか。
 その美徳が日本人の長所だと見られるようになったとき、新しい国づくりの精神に支柱が入るのだと思います。今はまだ、このような抽象的なことしか言えないのです。以上

ただただ読みふけっていれば、そうか・・・と思うことで過ぎるかもしれない。被災地の為にも、自粛ばかりでは日本の経済がダメになる。祭の余興も花火もやるべきだ!と声高らかに自粛ム-ドに反発する意見もある。
相変わらずの「消費は美徳」的な考えは、「今や危険思想」といわざるを得ない。
「忍耐強く従順」な日本人の伝統的な美徳から見たら、明日は我が身ですよ!と、自粛反発する方々に申し上げたい。
  


Posted by 鷲津商店街 at 20:01コラム

2011年01月01日

新年のご挨拶 2011年

新年 あけまして おめでとうございます。
新しい春を 心からお慶び申し上げ、今年も 旧に倍してのお引立てを 願い上げます。

初めに行動があった   
―創る、から 育てる、へ―


初めに行動があった・・・ これを今年の課題と致します。
「なんびとも行なうことなしに、意欲することはできない」と、フランスの哲人アランが書いております。
その門弟で行動的な作家アンドレ・モロワは、師の教えを受けて「実行が意欲に先行しなければならない」とも言っております。

 行動するということは、身ぶりや言葉によって、外部世界を自発的に変えることです。
難しい業界条件や環境変化を、受身で考えて悩み続けたり、行政や業界組合のいう自助努力の四文字を唱えているだけでは、希みも救いもやってきません。
まず、自分の頭で考え、自分の口で発言し、自分の手足で行動することから始めたいと思います。自らの商売は、、自らの責任において考えて
「豊なる存続」への道を積極的に求めたいのです。そのためには、何をどのようにしたら、よいのでしょうか。

創る、から 育てる、へ
「目的のために手段を選び、創る」ことを、昨年の年頭に申し述べ、誓いました。
そして、この一年間、「もの」づくりで 「おらんピッグポ-クカレ-」「どて煮」「ソ-セ-ジ・ハム」等を創り、「こと」づくりで、三遠中央市場・駅前ライトアップ・コンサ-ト」等を興してきました。
そして、今年は原点回帰を目指し、買物代行なる組合員に共通する商売の原点、御用聞き販売を「滴塾」で塾頭を筆頭に模索し立ち上げようとしています。

世情は大変厳しい状況が続いていますが、調査・分析・企画・行動・評価のサイクルを用い、慎重なうえにも大胆に行動を興していきたいと考えています。

「地縁・血縁」から始まり「義理・人情・わび・さび」を、商売の原点に位置づけ組合員一同協力して進みますので、鷲津商店街(協)の今年もよろしくお引き立ての程 お願い申し上げます。

                               鷲津商店街協同組合 理事長 土屋 政己 拝

  


Posted by 鷲津商店街 at 00:10理事長 挨拶

2010年06月16日

苦情処理


凡時徹底ができなくて、万が一ミスや苦情が発生した場合、その対策を考えなければなりません。

お客様からの苦情に対しては、「すぐ行く」、「相手の期待を超えた対応をする」。これによって、災い転じて福となすこともできるわけです。期待を超えた行動をすれば、98%の人が固定客となることを、ノ-ドストロ-ムが教えてくれています。

ある百貨店がチラシ広告で、背広を「先着百名様に限り、一着1,000円」と打ってしまった。本当は「一着10,000円」としたかったのを、書き間違えてしまったのです。背広が一着1,000円なら、何百人もの人がくるかもしれません。このリカバリ-をどうするかです。
実はこの百貨店は、これで評判を取ったらしいです。どうしたかというと、まず広告どうりに、1,000円で百着分売ることにしました。そして次には、10,000円の背広を三百着用意したのです。
「本当は10,000円と書きたかったところを、間違えて1,000円にしてしまいました。だから何百人も並んでしまいました。そこで、元々考えていた10,000円の商品を3倍用意しました」。
これでその百貨店は、信用を繋ぎ止めることに成功したのだそうです。
 1,000円の背広を百着用意するのは当たり前です。チラシで約束したのですから。しかし、さらに三百着を用意するということは、百一番目からうしろに並んでいる人達を、ただ帰したのでは申し訳ないという具体的な行動です。

こういうリカバリ-をしてミスに対応していく、これが苦情処理の秘訣ではないかと思います。

                    三上 元 著「サ-ビスで勝つ」より  


Posted by 鷲津商店街 at 07:46コラム

2010年05月25日

第42回 通常総会挨拶




第42回通常総会挨拶

「本日は大変お忙しい中、三上市長様はじめ来賓の皆様方には
第42回通常総会にご出席賜り厚く御礼申し上げます。日頃は、当組合に対しご支援、ご協力をいただいております事を、組合員を代表しまして重ねて御礼申し上げます。」

組合員の皆さん、総会へ出席いただきありがとうございます。

さて湖西市は、今年の3月23日に、新居町を編入合併し「新湖西市」と
生まれ変わりました。私たちは、新たなる浜名湖西岸の街づくりに進む決意をしなければならないと考えます。その中心に位置する鷲津で活動をする私たち組合員は、今こそ力強く大きな声で中心になろうと唱え、日々の営業活動に励まなければなりません。

昨年の組合活動は、報告書に記載のとうりであります。

時代は急激な変化をしていますが、組合を取り巻く環境も大きな変化がありました。
駅北の公共駐車場の管理も入札で残念ですが、指定から外れました。頑張って働いていた5名の皆さんの雇用も、落札業者のシルバ-人材センタ-さんへお願いしましたが、年齢制限で1名のみの再雇用しかお願いできず残念な結果になりました。この場をお借りし4名の皆さんにはご苦労様でしたと申し上げます。
しかし、配食事業は、新たに新居町の皆さんへの供給がはじまりました。
「捨てる神あれば、拾う神あり」の言葉がピッタリの状況でした。

滴塾での成果品「おらんピッグのポ-クカレ-」は、初代塾頭の三上市長さんのご支援で事業化に向け、上々のスタ-トがきれました。

元気アップ商品券も26組合員の協力で、発行枚数11万枚のうち、
9645枚 (8.8%)の回収実績を残せました。たかが8.8%なのかと思われるかも知れませんが、市内の大手資本を向こうに回しての実績は特筆ものの大健闘であると思います。協力いただいた組合員さんの結束で、お客様の利用意識を喚起する行動を興せば結果がでることを確信できました。



 決算では、、元気アップ商品券での組合員還元額が482,250円ありますので
小額の赤字決算にはなりましたが、実質的には黒字経営で、組合事業の体質改善は図れました。
「まず、行動ありき。」勇気をもって行動を興すことが大切です。

私たちの街「新湖西市」は、江戸時代から吉田藩の領地でありました。
生活・文化も三河の影響を強く受けた地域です。
さて、いつの時代、どこの地方にも、変わり者と呼ばれる人々がいます。
この地方的傾向の特色として語られるものに、
「三河ぎっとう」「肥後もっこす」「土佐いごっそう」があり、いずれ劣らぬ
「天下の三大偏屈者」であります。
徳川家康の出生から天下人としての一生を述べた、司馬遼太郎の「覇王の家」の冒頭にも「三河かたぎ」が述べられています。
 尾張衆は頭もよく、利にさといので、名を成し利を得るのが上手であるが、その尾張衆に「三河馬鹿」とあざけられる三河衆は、まことに不器用、いわば愚直一徹で、名利をかえりみずに義を貫く。
この頑固者。偏屈者が「三河ぎっとう」なのです。
脈々とその三河ぎっとうの血を引く、「新湖西人」は、お互いの「歴史観」、「物の見方、考え方」を尊重しあいながら、街づくりに邁進することで地域における存在感を不動のものにしたいものです。

地縁、血縁から始まり、義理、人情、侘び、寂びを持ち
 「当たり前のことを、当たり前にやり、地域の人たちとも喜びも悲しみも共有する商売」で地域に貢献する生き方が出来れば素晴らしいと考えます。

終わりにあたり、本日の総会での慎重な審議をお願いし冒頭の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。


   平成22年5月25日
                湖西市鷲津商店街協同組合
                  理事長  土屋 政己
  


Posted by 鷲津商店街 at 18:00理事長 挨拶

2010年05月10日

「元気度チェック」

この「元気度チェック」の中の、ナンバーワンは掃除です。
清掃にはル-ルが必要だと思います。ですから、掃除ができていないという会社は、まずこのル-ルを決めてください。

○初めに、掃除をする頻度を決めます。場所毎に、毎週やるのか、月いちでやるのかという、頻度を決めなければなりません。
○次に、何を使って掃除をするのか、洗剤の種類まで決めてしまいます。
○三番目に、誰がどこを掃除するかを決めます。
○四番目に、どの程度のレベルで可とするかを決めます。美しさの程度を決めるのです。
○そして五番めに、責任者が定期点検します。点検しないと徹底しませんから、やっぱりミスが生まれます。

 清掃ということを、マニュアルなしで徹底している会社は、おそらくローヤル(イエロ-ハットチェ-ン)だけだろうと思います。この会社は何のルールもないけれど、98%の人が黙々と掃除をします。
それは伝統が違います。ここだけは例外の会社ですが、多くの会社にはマニュアルが必要でしょう。


  95年9月に沖縄でお掃除大会があり、岐阜県の東海神栄電子工業の田中義人さんが、報告をしてくれました。思いやりの心と、節約心と、ものを大切にする心と、チームワ-クが生まれて、会社が儲かった、というのです。
「風が吹いたら桶屋がもうかる」というのは、回りくどい言い回しの代表例ですが、「掃除をすると会社が儲かる」というのは非常に分かりやすいことです。
 皆で掃除をしている内に、職場に笑顔が戻ってきました。節約の心が出始めました。道具を大切にするようになりました。だから朝の挨拶まで、気持ち良くできるようになりました。
そして会社が儲かりました・・・・・。なるほどなと思いました。                                               (三上 元著:サ-ビスで勝つ!より)


 話題転換
 現在、弊店では朝の清掃は、8時45分に出社する女性の事務員さんがモップかけをし、その後ほうきとチリトリでゴミを集めます。
いつも彼女がやるようになっています。
それが当たり前のようになって、彼女の休みにはもう一人の事務員さんが同じ事をやります。
二人の事務員さんが休みの時は、誰もしません。
番頭さん達は、空瓶整理や空のダンボ-ルなど倉庫の掃除をまとめて1週間に1度位やります。
時差出勤の店なので、揃って清掃が出来ません。
 朝は ・6時出勤     1名
    ・6時30分出勤  1名
    ・7時出勤     1名
    ・7時30分出勤  2名
     ・8時出勤     1名
     ・8時45分出勤  2名
     ・9時出勤     1名     19時には必ず閉店。

ル-ルはなく、皆がその時時、気がつくとやってます。暗黙のうちに役割分担がされています。
ただ定点観測をすると毎回同じ人がやり、やらない者はいつもやりません。
だから、皆勝って気ままで、コスト意識がなく、物を粗末にし個人主義の集団で、成果がでない店になっているのか・・・・・。
すべて、主幹の私が自由奔放なスタイルで仕事に向かうことが、彼らをそのようにしてしまっているのか●
明日から私が気がつく所の掃除と整理整頓をまずやろう。
そして今月17日の全体会で、皆と話し合い役割分担とル-ルづくりを提案してみよう。     「陳謝頓首」

  


Posted by 鷲津商店街 at 07:00コラム

2010年05月07日

元気度チェック!

三上元塾頭の「元気度チェック」

売り場が元気かどうかを知るために、私は「元気度チェック」という事を提唱しています。それは
一、掃除が行き届いているか。掃除の行き届いていない店というのは、やる気がない店だとお客様の目には映ります。
二、商品を外まで出しているか。ス-パ-なら、店頭で何を売っているかが、やる気を表します。通路に少しはみ出すぐらいに商品を並べたり、一品一品がどれだけ在庫量、ボリュ-ムを持っている  
  かということも、商品の元気さに繋がります。
三、売りたい商品にちゃんとPOP(ポップ=一言コメント)が付いているか。「この商品はここがいいですよ」「新製品です」「安いですよ」・・・・・。私が店長時代に「私も食べてます」というPOPを付
   けたとたん、一ヶ月に五個売れていた商品が五十個も売れました。お客様が迷ったときはPOPが決め手です。
四、照明の明かるさはどうか。明るい所にはお客様が集まります。売り場が元気になるのです。
  大阪の小売市場は、設備は古いけれど、照明にだけはお金を掛けています。
五、元気のいい声が出せているか。レジじゃもちろんですが、お客様に一声掛けること、これがやっぱり売り場の元気さだと思います。

この「元気度チェック」の中の、ナンバ-ワンは掃除です。

耳の痛いことばかりですが、読んでてなるほどと感じ入ります。昔は確かにやった事だよなと、三十年来一緒に仕事をしてきた番頭さんと頷き合いました。昭和五十四年に豊橋佐藤町のジャスコ新豊橋店に出店したとき、初めて酒屋でのテナント出店に緊張の連続の毎日でした。
売り方も解からず、毎日のレジ上げが恐怖で(売れなくて売れなくて)このままでは店は三ヶ月持たないんじゃあないかと途方に暮れ、番頭さんと悩みに悩みました。売上不振を見かねた店長が紹介してくれたジャスコの関係者の方が、全く同じ事を教えてくれました。
破れかぶれで実行実行と毎日続けました。どうでしょう、みるみる日々の売上が上がりはじめたではありませんか。キツネにつままれたような気分でした。
1周年のころは、ジャスコ全店の酒テナントでの坪効率が日本一になり、二年目には店舗クリニックにお見えになる同業者の方ばかりか、ジャスコの社員の方々の視察を受けるまでに成長したのです。(笑)
 いつの時代も商売(あきない)のコツは普遍なんでしょうか。
 
次回は、「掃除の仕方」をアップします。  


Posted by 鷲津商店街 at 20:07コラム

2010年05月05日

無題

浜松は、凧まつりの真っ最中!弊店は、4月決算で棚卸の真っ最中?
 たな卸しはスタッフがやってくれるので、小生は事務所の「整理整頓?」の真っ只中。
 書棚を整理していたら、初代「滴塾」塾頭であった、船井総研取締役の三上さんから頂いた「サ-ビスで勝つ!」なる本がひょっこり現れた。
 2004年9月、2005年4月の2回読んだ形跡があった。思わず懐かしくまた読み耽った。初版が1997年なのに、今の時代にもピッタリマッチした内容が新鮮だった。
 商人(あきんど)として今の自分自身をおおいに反省させられた。ぜひ商店街の皆にも読んで欲しい一冊である。
 
 特に、印象に残った一部分を紹介させて貰う。

    『凡事徹底というサ-ビスはやはり基本中の基本』  P161~

 ものは必ず汚れます。仕事のミスは必ず発生します。ですから、いかにそのミスを少なくするか、ということを考えなければなりません。
コンビニエンスストアの品切れは、大きな失点です。
なぜなら、八割以上の人が「すぐ使いたい」と思って買いに来ているからです。いま醤油がない事に気が付いた、いまカップヌ-ドルが食べたい、いま弁当が食べたい、そういうお客様を相手に商品を売っているコンビニで、品切れというのは、最悪です。
「うっかりさん」のために存在している店が、その「うっかり」のニ-ズに応えられなかったら、これは大変なことなのです。
 この場合、どうすればいいのでしょうか。品切れをなくすのに極力努めることは当然としても、万が一、品切れが起きた場合(起きるに決まっているんです)、代替商品を用意するか、さもなくば競争相手の店から買ってきて補充する。そこまでやるべきです。
 競争相手の店から買ってくるということは、たぶん同じ値段でしょうから粗利はゼロです。しかし大損はしません。ただ、買いに行く労力がかかるし、相手の売上に貢献して、向こうを儲けさせますね。
けれどもコンビニの品切れというのは、それぐらいの覚悟が必要です。品切れさせない努力、まさに凡事が大切なのです。


内容は少し違いますが、
 小生が、稼業を継いだ23歳のころ、世間ではキリンラガ-ビ-ルが売れに売れ、生産が追いつかずメ-カ-の出荷規制で、毎日品切れの連続の時代でした。入荷してもその日の内に完売状態で、お客様にもご迷惑をかけていました。他社のビ-ルは潤沢にありキリンの注文をいただいたお客様に他社のビ-ルを届けようとした時、祖父からえらい剣幕で叱られました。
「お客様から注文を受けた商品をなぜ、代替品で届けるのだ。店に無かったら自分で買いに行って来て届けろ。」と・・・・・
豊橋・浜松の酒屋さんを走り回り、キリンラガ-ビ-ルを確保しに走りました。もちろん小売価格ですから、儲けはゼロ。ガソリン代がかかるし遊ぶ時間も無し。
どこでも売れていた商品ですから、皆さんいい顔はしてくれず、辛い思いをしました。祖父の言わんとしたことは、お客様との約束はどんなことがあっても履行しろ。それが商人(あきんど)だ。
明治の商人の心意気は凄いとの思い出があります。

 共通するのは、難しく考えずに「当たり前の事を、当たり前にやる」。このことは時代が変わっても商売に取り組む姿は変わらないということなんですね。


 三上元塾頭は、売り場が元気かどうかを知るためには「元気度チェック」という事を提唱しています。それは 次回のお楽しみ!?  


Posted by 鷲津商店街 at 18:29コラム

2010年04月17日

永六輔 著  「商(あきんど)人」から  

永六輔 著  「商(あきんど)人」から   続き



「通信販売が大変な人気だっていうことは、店が無くても品物が売れるっていうことですよね。<暖簾を守る>とか、<老舗の商法>とか言ってちゃ駄目だっていうことだ」

☆「通販」がありがたいのは、過疎地や離島の人たちだという。以前なら都会に行かないと買えなかった品が、自由に買えるのである。
店が無いという商売は新しいわけではない。
商売の歴史では、そもそも店は無く、売り歩いていたのだから・・・・・。


「ラジオ・ショッピング、テレビ・ショッピングもよく売れています。
電波を売るのが放送局かと思ったら、品物も売るんですなァ。
<いまお買い求め下さいますと、これもつけます、これもつけます>って・・・・・。」


「家電製品や薬品のように、すべての商品が安売り競争にさらされたら、いままでの商店は店をたたむしかないでしょうね」

「切れない電球はつくれるんです。でも、切れなきゃ売れませんから」


☆商品が使い捨てになりつつあるのは、カメラの世界ではご存じのとおり。修理するより買ったほうが安いのは時計。
まさに消費という言葉がぴったりになりつつある。
買っていただいて、トコトン修理保証するというような商人道徳は、化石になりつつある。


「メ-カ-希望小売価格は一万円ですが、それを五千円でいかがでしょうか。」

☆「希望価格の希望を無視しては失礼ではないだろうか」と言ったら、「希望は無視してもいいが、夢を無視するのは失礼だ」と言われた。


「バイオリンの弓が100万円って言ったら、高いんでビックリした人と、安いんでビックリした人がいてさ。まだまだ理解されていませんねェ。」
「わたしのバイオリンですか。バイオリンが700万円で、弓が500万円ですが・・・。 わたしのオ-ケストラじゃ、安物扱いです。」

☆商品として、高価だから良い品と、良い品だから高価なものがある。高価だから買うという満足感は、ブランド好きの日本人からは無くなるまい。
 「700万円のワインを飲む会」が予約でいっぱいになるのだから。

  


Posted by 鷲津商店街 at 21:04コラム

2010年04月16日

永六輔 著  「商(あきんど)人」から

永六輔 著  「商(あきんど)人」から


「いちげんサンはなぁ。
 紹介状さえお持ちなら、よろし。
 紹介状さえあれば、ホ-ムレスさんかて、お客様どす。
 でもなぁ、いちげんさんはなァ」


☆京都祇園の商売というのは、紹介状がなければ成立しない。
 「いちげん」が「裏を返し」、三度目で「馴染み」になり、そこからが客なのである。
その馴染みの客の紹介状がないと、スタ-だろうが、社長だろうが、大臣だろうが、客になれないという時代があった。
 最近は、それほどきびしくなくなった。

 祇園でなくても、高級料亭では現金の支払いはさせない。月末に「旦那さまへ」と書かれた巻紙で請求される。

現金、それも前金でという店には、信楽焼の狸がおいてある。あの狸は、堂々と前に金玉を下げて前金を要求しているのだ。

久しぶりに永六の「あきんど」を読み返した。商売での信用って何だろう?と考えさせられた。
 
☆近年はス-パ-マーケットの小型版として、コンビニエンス・ストアが日本中に激増しているが、売上が3月は9.5%もダウンしたとか。
・24時間営業ということで、小さな町に活気がつくというメリットはあるが、そのぶん商店街にはデメリットになる。
・暮らしが夜型になり、深夜のテレビCMで見かけた商品をその場で買いに行く人が多いというデ-タも出ている。
・深夜に即席ラ-メンのCMを見て、それッと自動車で買いに行く暮らしって・・・・・。

                                                               続く

  


Posted by 鷲津商店街 at 00:24コラム

2010年03月26日

「地産地消」

「地産地消」

近年、流通の発達などにより、遠くの大量生産地や外国からさまざまな食材がたやすく手に入るようになった反面、その安全性や栄養価や内容成分表示などを疑問視する声も上がっている。

安心しておいしく食べられて、その上新鮮といえば、やはり地元産のもの。

生産者と消費者の距離が近いため、生産者は責任を持っていいものを作り、消費者はおいしさと安心を受け取る。

「地産地消」。

地元で生産、地元で消費という食流通のスタイルが見直されている。
 よく、おいしい料理は作る人の取材をすると最大公約的に残るのは
「食べてくれる人のことを思って作るだけ」
「新鮮でいい材料を使っているだけ」という言葉になる。

顔の見える『ものづくり』こそ食生活の原点であり、食品衛生や流通業の忘れてはならない鉄則だと思う。

食品ラベルの不当表示や、税金使途の不当表示など、世の中の愛すべき人の顔が見えないで行動をとる人が多くなってきた表れではないだろうか。

  


Posted by 鷲津商店街 at 18:07コラム

2010年01月28日

よき友、よき酒、よき?

よき友、よき酒、よき?


 悠々と元旦の休みを利用して書いた年賀状も、忙しい年末に時間をやりくりして書いた年賀状も、相手に届くのはいつのことやら分からない。ひょっとすると、あとの鳥がさきになるかも知れない、と
思うとまことに愉快であった。ただしもらいっ放しで、返礼もしていない方もかなり多いので、その方々にここで深くお詫びさせていただく。

 「よき友、よき酒、よき?あって人生は楽し」 と書いてくれた年賀状が印象に残る。わざわざ、よき友と書いてくれているのだから、私もそのよき友の一人であるのであろう、とのウヌボレも出てくる。

 よき酒はくれた人が酒造家であってみれば、当然わが社の酒を指したものと思っていい。
しかし、単に酒のうまさを誉めるのではなく、よき酒によって会社の業績が順調に運び、まずは芽出度く新年を迎え得たよろこびをふくめていよう。

 さて、よき?が分からない。勝手に?あれこれ当てはめてみるがそれがまた結構楽しいことに気がついた。

 ついでに自分の場合も考えてみる。
よき友-あれこれ指を折ってみる。案外少ない。親しさとか尊敬、信頼、愛情などが、どれだけ大きく、また深くとも、友という感情まで包摂するには不足している。友というものの中には、もう一つ大きな何かがある。しかし、その何かを的確に示すことは私には出来ない。

「友あり遠方より来る。また楽しからずや」(論語)
一つの話題を捉えて互いに意見をたたかわせるような間柄も友として一つの条件のように思える。
「己れにしかざる者を友とすることなかれ」(論語)
会えば必ず何かを教えられる、これも友の条件に数えて良いであろう。そうしたことがなければ、会っても楽しさが生まれないのではないか。会えば何かを教えられ、しかも非常に楽しくなれるような相手こそ友と呼ぶべきかも知れない。

 よき酒、は私にはあまり縁がない。アルコ-ルに弱いからである。したがって、よほど条件がそろわないと飲まない。
よき場所、よき相手、よき時間が、まず私の酒を飲む最少限の条件だが、これが三つとも揃うことは滅多にない。晩酌は場所と時間に文句はないが、相手が不足、外で飲む時は相手と場所がよくとも時間に縛られるのが嫌である。

さて良き? 私は食い意地がはっているので、まずうまい物を置くことになった。デパ-トでよくうまいもの大会があるが、言うほどうまくない。先日、生まれて初めて 戎神社に招待されて、福めしなるものをご馳走してもらった。料理には箸をつけず、みそ汁と沢庵漬けで一膳とお茶漬け一杯、それがこの上なくうまかった。
 よき?は案外見落としている身近な所にあるのかも知れぬ。それも少なからず。
  


Posted by 鷲津商店街 at 18:25コラム

2010年01月14日

本当に就職難?

 本当に就職難?

休日久しぶりに、近くの喫茶店でコ-ヒ-を飲みながら週間の漫画を見ていたら興味を引く内容があった。

1955年  56.5%
1970年  35.1%
2008年  13.5%    自営業者の割合

1985年  460校
2009年  773校     大学の数

1990年  324,164人
2008年  388,227人   4年生大学卒業で正社員就職数
  *就職氷河期の方が採用者が多い。景気による変動ではないのでは。

       大学卒業者数    就職者数     就職率
1990年    400,103人     324,164人    81%
2005年    551,016人     329,125人    59.7%

この数字を見て、大学生の増加が就職難の原因とみるほうが現実的だ。
日本のみんなが、会社に守ってもらえるサラリ-マンになる事を欲した。
就職39万人のところ大学卒55万人では、需要・供給のバランスが崩れる。
マスコミは、不況で企業が採用枠を減らしているから氷河期という→企業側だけをみて学生側の事情を見ないのは大間違い。
世間もマスコミと一緒になって企業が雇用安定の為に努力すべきと批判する。不況だから氷河期だっての騒ぎはデ-タを無視した茶番劇にすぎない気がする。
大学卒→サラリ-マンの道しかめざさないことは×。
 道なんていくらでもある。なぜに自営業者になることも選択肢にいれないのか。

「結論」  会社に守ってもらうことからの脱却
        自分の能力を信じ、創業の道を探れば新たな発見が  
        必ず見えてくる。
          目指せ自営業者(オ-ナ-)!!               アラカンの独り言  


Posted by 鷲津商店街 at 12:00コラム

2010年01月01日

新年のご挨拶 2010

2010年の新春のご挨拶を申し上げます。
平素は、湖西市鷲津商店街(協)に格別のご愛顧を賜りまして、まことに有難く、年の初めに改めて厚く御礼申し上げます。
今年もいっそうに、厳しい春を迎えましたが、私ども組合員各店一同は、心も新たに、それぞれのつとめに励む所存です。

 組合の諸先輩は昭和45年(1970年) 国の高度化資金を導入し 横須賀通りに歩道つきア-ケ-ドを全国に先駆けて建設しました。
関係諸団体の視察訪問を受け、湖西市鷲津商店街協同組合の心意気を自信をもって全国に発信した時代でした。
その後、街の基盤整備のために、当局に区画整理事業の導入を積極的に働きかけ平成元年に事業採択をしていただきました。

 平成4年度 湖西地区商店街活性化実施計画の策定にともない、中心市街地としての街づくりを地域のみなさんとともに進めるため
「鷲津駅前地区街づくり協議会」(街協)発足の中心組織として活動をおこしました。
 平成6年 組合の「商店街構成・環境整備調査」事業をおこない、(街協)の活動の成果が行政にも認められ
 平成7年に官民一体となった「鷲津駅前街づくり推進協議会」の発足にこぎ着けました。(街協)は使命を終え解散しました。

 平成12年度 湖西市鷲津商店街協同組合、鷲津駅西商店街、鷲津駅前商店街、鷲津駅前地区商店街連合会、鷲津駅前街づくり推進協議会の5団体で前年度湖西市商工会地域小売商業振興推進事業の提案した、鷲津駅前地区の商店街組織の一本化に取り組むことを検討実施しました。

 平成14年3月に一本化が実現し、新生湖西市鷲津商店街協同組合が生まれました。4月のひまわり広場でのオ-プンセレモニ-では多くの市民、行政関係者、議会の皆さんに、鷲津商店街の再生を誓いました。
 
 平成16年度からは「滴塾」と銘打った夜会塾を興し、後継者育成、商店主の勉強会を開催し今日まで行ってきました。その間、商店街マップの作成、組合HPの立ち上げなど、組合員の意識改革をおこないました。そこで、インプットだけでは物足らなくなりアウトプットをおこなおうとの考えが芽生えました。

 平成19年度 市役所・湖西花火を出そう会、ステ-ジ21、湖西逸品会、国際交流協会、JR東海等の皆さんと、永らく中断していた「三遠中央市場」の復活をしました。
 平成20年度 組合から発信するブランド造りを興そうとの考えから、その第1弾として県下NO1の生産量を誇る「とこ豚ポ-ク」を題材にカレ-を発売しました。第2弾として、ハム・ソ-セ-ジを創出し、今後第3弾、第4弾の商品化を展開していく予定です。
 最大のネライは、このブランドをお客様とのコミュニケ-ションツ-ルとして利用することで「自店の復権」を果たすことです。順調にお客様との会話が進み楽しいなかにも組合員の商売に繋がれば最高です。

 平成22年3月23日は、新居町との合併もされ「新生湖西市」が誕生します。新たなる街の出発(たびだち)に私ども組合員も商人(あきんど)としての使命を実現できるように、徐々に、しかし思い切った改革を進めていきます。
 小規模ながらも、仕事と人と地域を生かすための「態勢」(機能の流れのチ-ム・ワ-ク)と「体制」(仕事の区分と人の配置),つまり、ヨコの協力活動態勢とタテの組織責任体制とを整えて、お役に立つ「地域組合」として着実な歩みを進めたく存じます。

 「伝統は革新によって守られる。」従って「伝統とは変革の積み重ねである。」 最近、承った教訓です。

本年も、湖西市鷲津商店街協同組合を変わらずお引き立て賜りますようお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

      平成22年元旦  

                                                             湖西市鷲津商店街協同組合  理事長 土屋 政己
                                                             

  


Posted by 鷲津商店街 at 01:01理事長 挨拶

2009年11月24日

不況・不景気と騒ぐなかれ

不況・不景気と騒ぐなかれ


 またまた「不況」だの「不景気」だの「デフレスパイラル」だのという声が、しきりに聞こえ出して、不況下の暇さ加減が気になるようになってきたが、本当の不景気とはどんなものか、それを体験した人はいまどれだけいるのであろう。

 灯油が高いと言っても、スト-ブを使えないという話は聞かないし、休みの日など、ちょっと有名な寺院へ行くと、おはらいを受ける新車で境内が埋まっている。
 高級料理屋こそお客が減ったが、自分の小遣いで飲み食いする店はたいてい毎日そこそこ入っているし、喫茶店などでもお客が減ったように見えない。
 こう見てくると「不景気だ不景気だ」というのは、つまる所、好況時のようにもうからなくなった、というだけのように思える。本当に不況が来たら、喫茶店どころではあるまい。

 昭和初期の不況下では、都会で職にあぶれた人たちが、故郷に帰るのに、汽車賃も無く、東海道を妻子を連れて歩く姿が目立ったという。
 私はその頃はまだ小学生の低学年で、不況もなにも分からなかったが、いま当時を振り返ってみると、小作農の人たちが米を積んだ大八車に赤旗を立てて、年貢に納めるべきものを米屋に売りに出そうとしていた風景がよみがえってくるし、貧農の娘で遊里に売られて行った人も何人か思い出すことができる。
 「誰それの田が差し押さえられた」とおとな達が話しているのも良く聞いた。年貢を納めないことへの対策だったのであろうか。遊里に出された娘たちは、何年かの後に、定って病に蝕まれたからだを持って帰った。

 戦後は、農地解放で小作人の悲哀というものはなくなったし、再び昭和初期のような悲惨さを伴った不況がこようとは思わないが、同時にわれわれがいま抱いている不況への恐怖が、つきつめると、単なる充実感に対する不満に過ぎないと言えるようにも思えてくる。

 充実感というのは、きわめて不安定であり、比較はできなくても基準というものがない。しかし、「充実感とは与えられるものでも、奪うものでもなく、自分で作り出すものである」と私は考える。

 土岐某という人がその著書の中で、「年金生活に入ってからお祝いとかお供えを包むのに、これこれの額を包みたいが、年金生活なのでこれしか包めない。と断っている」と書いていた。これと充実感を比べるのはおかしいが、要は気持ちの問題だ、という点では共通している。

 先日、知り合いの料理屋の女将から「来年の春も野草摘みに連れて行ってほしい」と連絡が来た。野草といってもノビルとセリくらいのものである。
ノビルは設楽の山奥などでいくらでもはびこりコジキネブカなどとさげすまれる農家の厄介者で、いくら採っても喜ばれこそすれとがめられることはない。しかしこれも都会の料理屋に出回る時にはキロ何千円かになっているという。ものの価値とはそういうものであろうし、物の価値に絶対的な基準がない以上、物による充実感も同様な基準はない。

 杉村楚人冠は、「遊戯の哲学」という本の中で
  「人生とは人に疲れて死ぬことである」と言っているそうだが、物や金に疲れて死ぬよりまだしもだと思う。
  


Posted by 鷲津商店街 at 14:39コラム

2009年06月28日

一つ目小僧の国に来て

一つ目小僧の国に来て
 

江戸時代の話である。ある男が見世物にしようと思い、一つ目小僧が住む島にわたったが、反対に
自分がつかまえられて、見世物にされてしまったと言う。
 人間には目が二つあるのが正常だが、二つ目のほうが異常と思われる国もあるのだ。
商工会長を引き受けてはや五年、一つ目小僧の国の檻の中から、外を眺めての感想を一つ、二つ・・・・・。

 □ ビナイン・ネグレクト(優雅なるサボ)。
    仕事をやってもやらなくても、上役の命令を聞こうが聞くまいが、給料はみんなかわらない。
    これで「働け」は無理なこと。

 □ インプットしてもアウトプットなし。
    (商工会、レポ-トつくれば終わりなり)
    予算づけ、先進地視察、コンサルタントにレポ-トつくらせて、ハイ、終わり!。

 □ なんでも他人が悪いのさ。
    ス-パ-が悪い、人口減が悪い、税務申告が遅れるのは会員が悪い、・・・・・自分の責任で考えなければ
    何も解決しないのに・・・・・。

 □ 会議はいつも十五分遅れ。
    時間を大切にしないでよく商売ができるものだ。現代こそ「時は金なり」なのに・・・・・。

 □ 机の上は雑然としている方が、よく仕事ができるとカン違いしている。
    5S、5S、何よりも5Sから・・・・・。

   五月二十日には実務研修第一号の調印式。
   地区連絡協議会長、各商工会長出席のもとでの大セレモニ-、たった一人の人事異動にこの大騒ぎ、二つ目小僧の国に   なるのが何時の日か?
                                                 著: 都留 仁 

  


Posted by 鷲津商店街 at 21:08コラム

あの人、この人、こんな話!